一般社団法人IT人材育成協会

Association for IT Human Resources Development

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tada-1株式会社ウチダ人材開発センタ
多田 真敏(ただ まさとし)氏

インストラクター、研修企画、コンテンツ開発
主な担当:Java、C言語、ネットワーク

 

 

インストラクターという職務上、「どうすれば苦手を克服できるか」ということをよく考えます。私自身、大学の工学部を卒業後にITの世界に入ったのですが、専門は電気電子系であり、IT系の講義は苦手としていました。それを克服できたのは、ひとことで言うと「良き教師に出会えたから」に他なりません。
「良き教師」とは、「書籍」と「人」です。

前述の通り私はIT系の講義が苦手で、入社前は非常に不安だったのですが、そこで現れた「良き教師」は、上司から与えられたITの入門書籍でした。その書籍には「コンピューターとは何か」が丁寧に説明されており、読み進めていくと「そうか、コンピューターは指示されないと何もできないのか」「プログラミングとは、コンピューターに対する指示を考えたり書いたりすることなのか」「CPUとメモリとはこういうものなのか」といくつもの気づきを得られ、コンピューターに対する親しみや面白さを感じました。この書籍に出会わなければ、私は挫折していたであろうと、今でも思います。

また、私は入社以来、ネットワークに苦手意識を持っていました。「なぜ階層に分けて考えるのか」「なぜアドレスが複数必要なのか」が、私の長年の疑問でした。そんな私が、ネットワーク研修を担当することになりました。とても不安だったのですが、そこで現れた「良き教師」は、当社内で最もその分野に詳しい方でした。その方の研修は非常に論理的であり、説明を聞いていると、頭の中にネットワークがつながる様子が明確に浮かんできました。また、休憩中や、研修以外の業務中でも、私が投げかける疑問に逐一答えてくださいました。そのおかげで、私はネットワークに自信を持つことができ、担当した研修も、アンケート等で良い評価を頂くことが出来ました。

私自身、研修を担当したり、コンテンツを開発する際は 「研修を受講される方にとって、良き教師となるコンテンツを開発すること」
「自分自身も、研修を受講される方にとっての良き教師となること」 を常に念頭に置いております。

苦手意識を持っていた自分だからこそ、同じように苦手意識を持っていらっしゃる方に響くような研修をしたいという想いが、私を動かすエネルギー源となっています。 それによって、受講者の方、ひいては企業、社会に貢献していくのが、人材育成企業の務めだと、私は考えております。